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コラム MEビル物語《2006年特別企画》憧れの自社ビル生活は、そんなに甘くなかった

第四話 「算数って大切!」

入札物件ということが判明し、どう対処したらいいのやら、悩み悩んでいた頃、入札の正式書面が届きました。そこには、「最低入札価格」という金額が記載されています。いち、じゅう、ひゃく、せん、まん・・・と数えて、思わず鼻から牛乳の ミーム社長林秀樹 当時39歳。

流石にでかいビルだけあって、最低金額もでかい!牛乳ふきつつ、林は、また不動産やさんに言う。「んで、いくらやったら買えそうなの?」不動産やさんニッコリ笑って、「ミームさんが払える金額ギリギリで勝負するしかないでしょう」。

うーむ、いくら払えるのか、すらわからない・・・いくらの借金なら妥当なのかが、わからないんです。ただ、今の事務所から徒歩3分。スタッフの通勤事情も変化しないし、得意先にも迷惑がかからない。こんなよい場所で、こんな物件は、そうそう出るはずもなく。

「欲しいなぁ」という気持ちが強くなればなるほど、金額がわからないことに、不安を覚える役員一同。「買いたい!」という意志は確認したものの、他の入札者の金額を予想して、勝負金額を決めなければならない。しかし、なんと言っても我々は、広告屋。右脳だけで生きているクリエイター役員会では、ろくな意見がでるワケもなく、ここは社長に一任ということに。

収益物件としての収益率を調べ始めた林は、家賃収入を計算していく。「でも全部埋まるとは限らないよね~」といいつつ、空室比率やら、回転率やら、いろんな数字を調べて、計算また計算。

うわ、社長業って、算数できないと勤まらないのね。林って、タダのデザイナーじゃなのかも。と、ちょっと尊敬してしまったのでした。

・・・・to be continued.